ろうきんで住宅ローンとおまとめローンを組む条件と注意点を解説

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マイカーローンや教育ローン、カードローンを抱えたまま住宅ローンを組もうとして、毎月の返済負担に不安を感じていませんか。

結論からお伝えすると、ろうきん(労働金庫)には住宅ローンに他社借入を上乗せして1つの契約にまとめられる専用商品があります。

返済を一本化することで、毎月の支払額を抑えられる可能性があります。

おまとめローン自体は銀行や消費者金融でも扱われていますが、住宅取得資金と他社借入を同時に1本化できる商品は、ろうきんとJAバンクの一部に限られるのが特徴です。

本記事では、ろうきんで住宅ローンとおまとめローンを一本化する具体的な仕組み、対象になる借入の種類、利用条件と申込みの流れ、メリットとデメリット、銀行のおまとめローンとの違いまでを、検討段階で必要な情報に絞って解説します。

ろうきんで住宅ローンとおまとめローンを組む仕組み

住宅取得を機に、これまで抱えてきた複数のローンを整理したいと考える方は少なくありません。

ろうきんでは、一般の銀行では対応していない「住宅ローンと他社借入の一本化」を商品として用意しています。まずは基本的な仕組みと、どんな商品が用意されているのかを押さえておきましょう。

住宅ローンに他社借入を上乗せして一本化できる

一般的な銀行の住宅ローンは、住宅取得以外の資金使途を認めていません。

マイカーローンや教育ローンの残債がある状態で住宅ローンを申し込むと、返済負担率が基準を超えて審査に通らないケースが頻発します。

一方、ろうきんは住宅取得資金に他社借入の借換え分を合算して融資する商品を全国13の労働金庫それぞれで取り扱っています。住宅ローンの低金利と長期返済期間がそのまま他社借入分にも適用されるのが大きな特徴で、返済を一本化することで毎月の支払額を圧縮できる構造になっています。

ろうきんで取り扱われる主なおまとめ住宅ローン

各労働金庫が独自の商品名で展開しており、エリアによって名称・条件が異なります。代表的な商品は次の通りです。

労働金庫商品名おまとめ枠の上限
東海ろうきん住宅ローンとまとめトク!住宅費用と合計1億円以内
近畿ろうきん住宅プラス500最高500万円
北海道ろうきんろうきん住宅ローン 住宅きっと!500最高500万円
四国ろうきん一本太助α住宅ローン利用者向けに別枠設定

地域ごとに商品設計や上乗せ可能金額に違いがあるため、自分の居住地・勤務地を管轄するろうきんの公式情報を確認する必要があります。

住宅ローンと別枠で組むおまとめ専用ローンもある

住宅ローンに合算する形以外に、ろうきんには独立したおまとめ専用ローンも存在します。

たとえば四国ろうきんの「一本太助α」は、すでに四国ろうきんで住宅ローンを利用中・申込中の方を対象に、住宅ローン以外の他社借入を別途まとめる商品です。このタイプは住宅ローンを組み直す必要がないため、すでに住宅を購入済みで他社借入の整理だけを希望する方に向いています。

ろうきんでまとめられる借入の種類と対象範囲

おまとめ住宅ローンを検討するうえで最初に確認すべきは、自分の借入が対象になるかどうかです。すべての借入が一本化できるわけではなく、用途や性質によって対象・対象外が明確に分かれています。検討段階で押さえておきたい範囲を整理します。

対象になる借入

  • マイカーローン(自動車購入のための借入)
  • 教育ローン(学費・進学費用のための借入)
  • カードローン・フリーローン(無担保のローン)
  • 多目的ローン(用途自由型の借入)
  • クレジットカードのリボ払い・分割払い(金庫によっては対象)

近畿ろうきんの「住宅プラス500」では、他金融機関で返済中の自動車・教育・カードローンと、当金庫で返済中の複数の無担保ローンを最高500万円まで合算して利用できます。
引用元:近畿ろうきん 住宅プラス500

対象外になる借入・資金

  • 事業資金(個人事業や法人の運転資金)
  • 投機・投資目的資金(株式投資・不動産投資など)
  • 負債整理資金(任意整理・個人再生に関わる資金)

これらは多くのろうきん商品で明確に対象外と定義されています。事業性のある借入や、すでに法的整理に入っている債務は、おまとめ住宅ローンでは取り扱えません。

新生活の準備資金も上乗せできる場合がある

商品によっては、他社借入の借換えだけでなく新居で使用する家具・家電・カーテン・引越し費用などの新生活準備資金も上乗せ可能です。

住宅取得とあわせて発生する出費を一本化できるため、購入直後の資金繰りに余裕を持たせやすくなります。

ろうきんでまとめるメリット

住宅ローンと他社借入をろうきんで一本化することには、家計面・保障面の両方で複数の利点があります。とくに高金利の借入を抱えている世帯や、毎月の返済負担が重く感じられている方にとっては、検討する価値のある選択肢です。

具体的な4つのメリットを順に見ていきます。

毎月の返済額を圧縮できる

マイカーローンや教育ローンは返済期間が5〜10年と短く、毎月の返済額が高くなりがちです。住宅ローンに合算すると、最長35〜40年の返済期間と同じ条件が他社借入分にも適用されるため、月々の支払いを大幅に圧縮できます。

たとえば300万円のマイカーローンを5年返済で組んだ場合の月々返済額は元本だけで5万円ですが、35年で返済する設定にすれば月々の元本返済額は約7,100円まで下がります。家計のキャッシュフローを安定させたい世帯にとって、この差は大きな意味を持ちます。

ポイント

最長35〜40年の返済期間と同じ条件が他社借入分にも適用されるため、支払いを大幅に減らせる

金利が住宅ローン水準まで下がる

カードローンや消費者金融からの借入は、年利10〜18%の高金利が一般的です。これを住宅ローンと同じ低金利(変動金利型で年0.5〜1.5%程度)に置き換えられるのが、ろうきんでまとめる最大のメリットです。

高金利の借入を抱えている方ほど、まとめることで節約できる利息額は大きくなります。とくに複数のキャッシングを併用している場合、利息の圧縮効果が顕著です。

ポイント

金利が年0.5〜1.5%程度までに抑えられる

団体信用生命保険が他社借入分にも及ぶ

住宅ローンには団体信用生命保険(団信)が付帯されており、契約者が死亡または高度障害となった場合にローン残高がゼロになります。ろうきんのおまとめ住宅ローンでは、上乗せした他社借入分にもこの団信が適用されます。

マイカーローンやカードローンを単独で組んでいる場合、契約者に万一のことがあっても残債は相続人に引き継がれます。まとめておけば、すべての借入が団信の保障対象となるため、家族のリスクヘッジにもつながります。

ポイント

契約者が死亡または高度障害となった場合にローン残高がゼロ

会員組合員は金利・手数料の優遇がある

ろうきんに出資する労働組合や生協の組合員は、非会員と比べて金利引下げ幅や手数料で優遇を受けられます。たとえば中央ろうきんの場合、変動金利型の標準金利が年2.475%であるところ、労働組合員は年0.375〜0.465%、生協会員は年0.535〜0.675%の引下げ幅が適用されます。

融資手数料についても、非会員は3万3,000円、会員は1万1,000円と差が設けられています。

ろうきんでまとめるデメリットと注意点

メリットだけを見て判断すると、契約後に「思っていたのと違う」となるリスクがあります。ろうきんのおまとめ住宅ローンには、銀行の住宅ローンとは異なる特性や、長期返済ならではの注意点が存在します。事前に把握しておくべきポイントを4つ解説します。

総支払利息は増える可能性がある

毎月の返済額は下がっても、返済期間が長くなる分、利息の支払総額は増えるケースがあります。住宅ローンと同じ年数でまとめると、他社借入分も20〜35年といった長期で利息を払い続けることになるためです。

毎月の家計に余裕がある世帯は、繰上返済を活用しておまとめ部分から優先的に元本を減らす運用が有効です。「月々の負担軽減」と「総返済額の抑制」のどちらを優先するかを明確にしてから利用を判断しましょう。

住宅ローン単独より金利が高くなる傾向

おまとめ住宅ローンは通常の住宅ローンより金利がやや高めに設定される傾向があります。

住宅費用部分とまとめ部分で金利が異なる商品もあり、たとえば東海ろうきんでは「住宅ローンとまとめトク!」利用時に店頭表示金利へ年0.40%の上乗せが行われる仕組みです(会員組合員は上乗せなし)。

金利が0.4%違うだけでも、35年返済の総支払額には数十万円単位の差が生じます。住宅ローン単独で組んだ場合と総額を比較してから判断する姿勢が重要です。

ポイント

住宅ローン単独の金利より高い傾向

審査・契約に時間がかかる

ろうきんの住宅ローンは申込みから契約完了までおよそ1ヶ月程度の時間がかかります。書類提出も多く、原則として窓口での手続きが必要です。

すぐに融資を受けたい方や、ネット完結を希望する方には不向きな面があります。

ポイント

審査に時間がかかるため余裕をもって

組合員でないと優遇が限定的

ろうきんはそもそも労働組合や生協の組合員のための金融機関です。会員組合員以外の一般勤労者でも利用できますが、金利引下げ幅・保証料・融資手数料のすべてで会員より不利な条件になります。

申込時にその場でろうきんの個人会員や生協会員になることで会員と同等の優遇を受けられる場合があるため、利用を検討する際は会員制度についても問い合わせておくと有利な条件を引き出せます。

利用条件と申込みの流れ

ろうきんのおまとめ住宅ローンは、勤労者を主な対象とした商品設計のため、利用にあたっては一定の条件が設けられています。

また、申込みから融資実行までは銀行よりも時間がかかる傾向があり、住宅取得のスケジュールから逆算した準備が欠かせません。条件と流れを順に確認しましょう。

基本的な申込条件

  • 申込時年齢が満18歳以上、最終返済時年齢が満81歳未満
  • 安定・継続した年収(前年税込年収)が150万円以上
  • 居住地または勤務地がろうきん管轄エリア内
  • 日本労働者信用基金協会の保証を受けられる
  • 契約社員・パート社員も一定の要件を満たせば申込可能

条件は労働金庫ごとに細かい違いがあります。東海ろうきんを例に取ると、自営業者は対象外とされており、勤労者向けの商品設計になっています。
引用元:東海ろうきん 住宅ローンとまとめトク!

申込みから融資実行までの流れ

ろうきんでおまとめ住宅ローンを利用する流れは、おおむね次のステップで進みます。

  1. 事前相談・仮審査の申込み(窓口またはオンライン相談で予約)
  2. 必要書類の準備・提出(収入証明・他社借入残高証明など)
  3. 仮審査の結果通知
  4. 本審査の申込み・契約手続き(窓口での署名捺印)
  5. 融資実行・他社借入の一括返済(ろうきんが直接返済する場合あり)

仮審査から融資実行までは1ヶ月前後かかるのが一般的です。住宅の引き渡し日から逆算してスケジュールを組む必要があります。

必要になる主な書類

書類カテゴリ具体例
本人確認運転免許証、健康保険証、住民票など
収入証明源泉徴収票、所得証明書、確定申告書など
物件関係売買契約書、重要事項説明書、登記事項証明書など
借入関係他社借入の残高証明書、返済予定表

他社借入を含めるため、現在返済中のローン情報を漏れなく揃える必要があります。残高証明書は各金融機関への発行依頼に1〜2週間かかるため、早めに準備を進めましょう。

銀行のおまとめローンとろうきんを比較するポイント

おまとめローンを扱う金融機関はろうきんだけではありません。銀行・JAバンク・消費者金融でも類似の商品が提供されており、それぞれに得意・不得意があります。自分の状況にどの金融機関が合うのかを判断するため、比較すべき視点を整理します。

ろうきんは「住宅取得+他社借入」を一本化できる点が独自性です。銀行のおまとめローンは住宅ローンとは別枠で組むのが一般的で、住宅取得とは切り離されます。

住宅取得と同時にまとめたいならろうきん

これからマイホームを購入する予定で、既存のマイカーローンや教育ローンも整理したい場合は、ろうきんのおまとめ住宅ローンが選択肢の中心になります。住宅ローンの低金利と長期返済を他社借入にも適用できる商品設計は、銀行ではほとんど見られません。

JAバンクでも一部地域で同様の商品を扱っていますが、ろうきんは全国13エリアで取扱いがあるため、居住地によって選択肢が確保されやすい点も実用的です。

住宅取得と切り離したいなら銀行のおまとめローン

すでに住宅ローンを返済中で、別途の

  • マイカーローン
  • カードローン

だけを整理したい場合は、銀行のおまとめローンや消費者金融のおまとめローンも候補に入ります。

銀行系のおまとめローンは融資スピードが比較的早く、ネット完結で申し込める商品もあります。ただし金利は年4〜14%程度と、ろうきんのおまとめ住宅ローンよりも明らかに高水準です。借入金額が大きく長期で返済する場合は、金利差による総返済額の差が無視できない規模になります。

金融機関ごとの特性比較

項目ろうきん(おまとめ住宅ローン)銀行(おまとめローン)
金利水準住宅ローン水準(年0.5〜1.5%程度)年4〜14%程度
返済期間最長35〜40年最長10〜15年
団信付帯あり原則なし
融資スピード1ヶ月程度1〜2週間程度
住宅取得との同時利用可能不可
会員優遇ありなし

住宅取得を含むかどうか、返済を急ぐかどうかで適した金融機関は変わります。住宅ローンが通らずに悩んでいる状況であれば、まずはろうきんを含めた複数の選択肢を比較検討することが先決です。

よくある質問

住宅ローンとおまとめローンをろうきんで一本化することに関して、検討段階でよく寄せられる質問をまとめました。利用可否や対象範囲、審査のポイントなど、申込み前に解消しておきたい疑問への回答を確認しておきましょう。

Q

ろうきんのおまとめ住宅ローンは誰でも利用できますか?

A

居住地または勤務地がろうきんの管轄エリア内であり、年収・年齢などの基本要件を満たせば、組合員でなくても利用可能です。

ただし金利・手数料の優遇は会員組合員に手厚く設定されているため、非会員はメリットが限定的になります。

Q

クレジットカードのリボ払いもまとめられますか?

A

多くのろうきん商品でクレジットカードのリボ払い・分割払いの整理が対象に含まれます。ただし対象範囲は労働金庫ごとに異なるため、申込み前に管轄ろうきんの商品概要を確認してください。

Q

すでに住宅ローンを返済中ですが、後から他社借入をまとめられますか?

A

一部のろうきんでは住宅ローン利用者向けの独立したおまとめ専用商品を扱っており、後からの一本化が可能です。四国ろうきんの「一本太助α」がこのタイプにあたります。お住まいの地域のろうきんで取扱の有無を確認しましょう。

Q

自営業者でも申し込めますか?

A

多くのろうきんで自営業者は対象外とされています。ろうきんは「勤労者のための金融機関」という性質を持つため、給与所得者を主な対象としています。自営業の方は銀行のおまとめローンや住宅ローンを検討する方が選択肢が広がります。

Q

審査に通りやすくする方法はありますか?

A

申込前に他社借入の一部を返済して残高を減らす、延滞情報がある場合は完済から一定期間置いてから申し込む、勤続年数が短い場合は1年以上経過してから申し込むなどが基本対策です。複雑な事情がある方は、住宅ローン審査に詳しい専門家へ事前相談することで通過可能性を高められます。

まとめ

ここまでろうきんで住宅ローンと他社借入を一本化する仕組み、対象範囲、メリット・デメリット、利用条件、他の金融機関との比較を解説してきました。最後に、検討段階で押さえておくべきポイントをまとめます。

この記事のまとめ
  • ろうきんは住宅ローンに他社借入を上乗せしてまとめられる数少ない選択肢
  • マイカー・教育・カードローンが対象、事業資金や債務整理資金は対象外
  • 毎月の返済額を抑えられるが、総支払利息が増える可能性に要注意
  • 会員組合員は金利・手数料で大きな優遇を受けられる
  • 申込みから融資実行まで1ヶ月程度かかるため早めの相談が安心

マイカーローンや教育ローンを抱えたまま住宅ローンを検討している方にとって、ろうきんのおまとめ住宅ローンは有力な解決策になります。住宅ローンの低金利と長期返済期間が他社借入分にも適用されるため、家計のキャッシュフローを大きく改善できる可能性があります。

一方で、返済期間が長くなる分の総返済額や、組合員かどうかによる優遇差、審査にかかる期間など、事前に確認すべきポイントも複数あります。居住地・勤務地を管轄するろうきんの商品内容を確認したうえで、銀行のおまとめローンや通常の住宅ローンと総返済額を比較し、自分の状況に合った選択をすることが重要です。

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