住宅ローンは電気代滞納で落ちる?審査への影響と3つの対策

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マイホームの購入を考え始めたとき、「過去に電気代を滞納したことがあるけれど、住宅ローンの審査に響くのでは」と不安になる方は少なくありません。督促状が届いた記憶がある方なら、なおさら気がかりでしょう。

結論からお伝えすると、電気代の滞納そのものは、原則として住宅ローン審査に直接影響しません。ただし、支払い方法によっては信用情報に記録が残り、審査結果を左右するケースがあります。

この記事では、電気代滞納と住宅ローン審査の関係、滞納したときに起こることの流れ、審査に響く3つのケース、そして申し込み前にやるべき対策までを順に解説します。

電気代の滞納は住宅ローン審査に影響する?

電気代の滞納が住宅ローン審査に響くかどうかは、支払い方法によって変わります。ここでは信用情報に載らないケース、カード払いで響くケース、口座履歴から見られるケースの3つを整理します。

結論
  • 口座振替・払込票での電気代滞納は信用情報に登録されない
  • クレジットカード払いの滞納は信用情報に記録され審査に響く
  • 返済用口座の入出金履歴から間接的に見られる可能性はある

電気代の滞納そのものは信用情報に載らない

電気代を滞納しても、それだけで信用情報機関に事故情報が登録されることはありません。理由はシンプルで、電力会社はCIC・JICC・KSCといった信用情報機関に加盟しておらず、滞納の事実を登録する仕組みそのものがないためです。

指定信用情報機関のCICも、公共料金をクレジットカード決済ではなく銀行口座からの引き落としなどで直接支払っている場合、信用情報機関への登録はないと明言しています。
参考:CIC 公共料金の延滞も登録されますか?

つまり、口座振替や払込票(コンビニ払い)で電気代を支払っている方であれば、多少支払いが遅れた履歴があっても、住宅ローンの審査担当者がその事実を信用情報から把握することはできません。

クレジットカード払いの滞納は審査に響く

一方で、電気代をクレジットカード払いにしている場合は話が変わります。この場合、電気代を払えない状態は「カード利用代金を払えていない」状態と同義になるためです。

カード会社はCICやJICCの加盟会員であり、支払いの遅れは入金状況として毎月記録されます。61日以上、または3ヶ月以上の遅れが続くと「異動」情報が登録され、いわゆるブラックリスト状態になります。この状態では住宅ローンの審査通過は極めて難しくなります。

電気代という金額の小ささに関係なく、記録されるのは「カード代金の延滞」という事実です。ここが最も見落とされやすい落とし穴といえます。

口座の入出金履歴から見られる場合もある

信用情報に載らないとはいえ、まったくの無影響とも言い切れません。住宅ローンを申し込む銀行に給与振込口座や返済用口座を持っている場合、その銀行は口座の入出金履歴を確認できる立場にあります

電気代の引き落としが残高不足で何度も失敗している履歴があれば、「毎月の資金繰りに余裕がない」という印象につながる可能性は否定できません。特に地方銀行や信用金庫のように、担当者の裁量が働きやすい金融機関では意識しておきたいポイントです。

なお、この点は住宅ローン審査全体のごく一部にすぎません。審査で見られる項目の全体像は住宅ローン審査で落ちる11の理由で整理しています。

電気代を滞納するとどうなる?停止までの流れ

ポイント

電気代の滞納は、支払期限の翌日から延滞利息が発生し、検針日の翌日から約50日で送電停止に至るのが一般的な流れです。それでも放置すると強制解約や法的措置に進みます。

支払期限の翌日から延滞利息が発生する

電気代の支払期限は、検針日の翌日から30日目に設定されている電力会社が大半です。この期限を過ぎると、翌日から延滞利息が日割りで加算されます。

東京電力エナジーパートナーの場合、支払期限日を過ぎた料金には1日あたり約0.03%(年10%)の延滞利息がかかると案内されています。
参考:東京電力エナジーパートナー お支払い方法

1ヶ月分だけなら数十円程度ですが、複数月にわたって滞納すれば利息は積み上がります。新電力のなかには年14.5%など、より高い利率を設定している会社もあります。

検針日から約50日で送電が停止される

支払期限を過ぎてもなお入金がない場合、督促状や「支払期限超過のお知らせ」が届きます。それでも支払われないと、送電停止に踏み切られます。

ENEOS Powerの解説によれば、支払い期限からおよそ20日後、検針日の翌日から数えると約50日で送電が停止される可能性があるとされています。
参考:ENEOS Power 電気代を滞納したら何カ月で止まる?

通知書に記載された期日が実質的な最終ラインです。この期日までに支払えば、電気を止められずに済みます

放置すると強制解約や法的措置に進む

送電が停止された後も未払いを放置すると、契約そのものが強制解約されます。再契約には保証金を求められることがあり、負担はさらに増えます。

最終的には、電力会社が支払督促や訴訟といった法的手続きに移り、給与や預金が差し押さえられる可能性もあります。差し押さえの記録は住宅購入の資金計画そのものを崩しかねません

電気代滞納が住宅ローン審査に響く3つのケース

電気代の滞納が審査に響くのは、特定の支払い方法を使っていた場合に限られます。ここでは影響が出やすい3つのケースを具体的に見ていきます。

注意
  • 電気代をクレジットカード払いにしていた
  • 電気代を携帯キャリア決済でまとめていた
  • 電気代の支払いをカードローンで補っていた

支払い方法によって影響は大きく変わる

電気代滞納が審査に響くかどうかは、支払い方法が信用情報機関とつながっているかどうかで決まります。同じ「電気代を払えなかった」という事実でも、決済ルートによって結果はまったく異なります。

支払い方法信用情報への登録住宅ローン審査への影響
口座振替登録されない原則なし(口座履歴で見られる可能性)
払込票・コンビニ払い登録されない原則なし
クレジットカード払い入金状況として記録大きく影響する
携帯キャリア決済端末割賦があれば記録影響する可能性が高い

携帯キャリア決済でまとめていた場合

電気代を携帯電話料金と合算して支払っている場合、滞納は携帯料金の延滞として扱われます。端末代金を分割払い(割賦契約)で購入していると、その支払い状況はCICに登録されているため、延滞が記録に残ります。

「携帯代を数ヶ月払い忘れていた」という心当たりがある方は、電気代の滞納よりもこちらの方が審査上のリスクは大きいと考えてください。

カードローンで支払いを補っていた場合

電気代が払えず、カードローンやキャッシングで一時的にしのいだケースも要注意です。借入残高は返済負担率の計算に含まれるため、借入可能額そのものが目減りします

また、カードローンの利用履歴は信用情報に残ります。生活費をまかなうための借入と判断されれば、家計の安定性に疑問を持たれる要因にもなり得ます。クレジットカードと審査の関係は住宅ローン審査でクレジットカードはどう影響する?で詳しく解説しています。

電気代を滞納した人が審査前にやるべき3つの対策

滞納の経験があっても、申し込み前の準備しだいで審査への影響は抑えられます。ここでは清算・信用情報の開示・申込先の見直しという3つの対策を順に解説します。

ポイント
  • 滞納分を清算し、支払い方法を口座振替に切り替える
  • 信用情報を開示して異動情報の有無を確認する
  • 申し込みのタイミングと金融機関を見直す

滞納分を清算して支払い方法を整える

まず着手すべきは、未払い分の完済です。滞納が継続している状態で住宅ローンを申し込むのは避けましょう。

一括での支払いが難しい場合は、電力会社に連絡すれば分割払いや支払期日の延長に応じてもらえることがあります。放置して督促が進むより、先に相談する方がはるかに有利です。清算後は、引き落とし忘れを防ぐために口座振替へ切り替えたうえで、残高に余裕を持たせておくことをおすすめします。

信用情報を開示して現状を確認する

クレジットカード払いやキャリア決済で滞納した心当たりがあるなら、申し込み前に信用情報を開示しましょう。自分の記録がどうなっているかを、審査で初めて知るのは最悪の展開です。

機関主な加盟先開示手数料の目安
CICクレジットカード会社・携帯会社500円(税込)
JICC消費者金融・信販会社700円(税込)
KSC銀行・信用金庫1,000円(税込)

異動情報が登録されている場合、記録は契約終了から5年程度は残ります。この期間中の申し込みは通過が難しいため、時期を見直す判断も必要になります。

申し込むタイミングと金融機関を見直す

信用情報に問題がなければ、電気代の滞納歴があっても申し込みを急ぐ必要はありません。ただし、直近に引き落とし失敗が続いている場合は、数ヶ月分の正常な支払い実績を積んでからの申し込みが無難です。

また、審査基準は金融機関ごとに異なります。1行で落ちたからといって、すべての金融機関で落ちるわけではありません。落ちた理由を整理せずに次々と申し込むのは逆効果になるため、住宅ローン審査が通らない理由を踏まえて戦略を立てましょう。

電気代の滞納で住宅ローンを諦めなくてよい理由

電気代の滞納は信用情報に残らず、清算して支払い体制を整えれば審査上のハンデはほぼ解消できます。重要なのは、原因を説明できる状態にして自分に合った金融機関を選ぶことです。

滞納の背景を説明できるようにしておく

審査で問われるのは「今後きちんと返済できるか」です。過去の滞納が転職期間中の一時的な収入減など、明確な理由によるものであれば、その事情を整理して伝えられる状態にしておきましょう。

現在は安定した収入があり、支払いも正常に戻っていることを示せれば、評価は変わり得ます。申告書に書ききれない事情をどう伝えるかが、結果を分ける場面もあります。

金融機関選びで結果は変わる

メガバンク・ネット銀行・地方銀行・信用金庫では、重視する項目も裁量の幅も異なります。過去に支払いのつまずきがある方は、個別事情を汲み取る審査を行う金融機関を選ぶことで通過の可能性が広がります。

なお、不安から複数行へ同時に申し込む方もいますが、申込履歴も信用情報に残ります。事前に整理してから動くべき理由は住宅ローンの本審査は複数同時に申し込める?で確認できます。

住宅ローンと電気代滞納に関するよくある質問

検索されることの多い疑問をまとめました。判断に迷う場合は、自己判断で申し込む前に専門家へ相談するのが確実です。

Q

電気代を1ヶ月滞納しただけで住宅ローン審査に落ちますか?

A

口座振替や払込票で支払っているなら、それだけで落ちることは考えにくいです。電力会社は信用情報機関に加盟しておらず、滞納の事実が審査担当者に伝わる経路がないためです。ただしクレジットカード払いの場合は、カード代金の延滞として記録が残ります。

Q

カード払いの電気代を延滞した場合、どれくらい待てば審査に申し込めますか?

A

短期の遅れであれば、正常な支払いを数ヶ月続けることで印象は改善します。異動情報が登録されている場合は、契約終了から5年程度は記録が残るため、待機期間が必要です。まずは信用情報を開示し、現在の登録状況を確認してください。

Q

電気を止められた履歴は銀行に知られますか?

A

送電停止そのものが金融機関に共有される仕組みはありません。ただし、申込先の銀行に口座を持っていれば、引き落とし不能が続いた履歴は確認され得ます。滞納を清算し、残高に余裕を持たせた状態で申し込むのが安全です。

Q

水道代やガス代の滞納も住宅ローン審査に影響しますか?

A

考え方は電気代と同じです。水道局やガス会社も信用情報機関には加盟していないため、口座振替や払込票での滞納は登録されません。前述のCICの案内と同様、クレジットカード決済にしている場合のみ、カード代金の延滞として記録される点に注意してください。

電気代滞納と住宅ローン審査のまとめ

電気代の滞納は、支払い方法さえ信用情報機関とつながっていなければ、住宅ローン審査で直接の減点材料にはなりません

この記事のまとめ
  • 電力会社は信用情報機関に加盟しておらず、電気代の滞納自体は登録されない
  • クレジットカード払いや携帯キャリア決済での滞納は審査に直接影響する
  • 支払期限から約20日、検針日から約50日で送電停止に至る
  • 清算・信用情報の開示・申込先の見直しの順で進めるのが基本

過去に督促状を受け取った経験があっても、それだけで審査を諦める必要はないということです。

一方で、カード払いにしていた電気代の延滞は、金額の大小に関係なく信用情報へ記録されます。心当たりがある方は、申し込み前にCIC・JICC・KSCへ開示請求を行い、異動情報の有無を必ず確認しておきましょう。

そのうえで、滞納分の清算と支払い体制の立て直しを済ませ、自分の状況に合った金融機関を選ぶことが通過への近道です。審査基準は金融機関ごとに異なるため、1行の結果だけで判断しないでください。判断に迷う場合は、審査の傾向を把握している専門家に相談したうえで動くことをおすすめします。

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