住宅ローン審査でクレジットカードはどう影響する?落ちる原因と対策

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「クレジットカードを何枚も持っているけれど、住宅ローン審査に通るのか不安」「リボ払いの残債があると落ちるのでは」と心配されている方は多いのではないでしょうか。

結論として、クレジットカードの使い方は、住宅ローン審査の合否や借入可能額に直接影響しますがクレジットカードを持っているだけで審査に落ちるわけではありません。

しかし、延滞履歴・リボ払いの残債・キャッシング枠の有無といった項目は審査でしっかり確認されるため、申込前に整理しておく必要があります。

本記事では、住宅ローン審査でクレジットカードがチェックされる理由、審査に悪影響となる使い方、そして審査前に取るべき具体的な対策までを解説します。読み終えるころには、ご自身のクレジットカードを審査に向けてどう整理すべきかが明確になります。

目次

住宅ローン審査でクレジットカードがチェックされる理由

住宅ローン審査では、申込者の年収や勤務先だけでなく、クレジットカードの利用状況も詳しく確認されます。なぜカードの状況がここまで重視されるのか、まずはその仕組みから見ていきましょう。

信用情報の照会で利用履歴が確認される

住宅ローンの申込みがあると、金融機関は信用情報機関に照会をかけて申込者の取引履歴を確認します。クレジットカードの契約状況・利用残高・支払履歴・延滞の有無といった情報がすべて見られる仕組みです。

日本の信用情報機関はCIC・JICC・KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3つで、銀行、クレジットカード会社、消費者金融などがそれぞれ加盟しています。延滞などの異動情報は3社で共有されるため、「申告しなければバレない」ということはありません。

信用情報には申込み内容や残高だけでなく、過去の支払履歴も記録されています。たとえ住宅ローン申込時に申告し忘れたとしても、金融機関は信用情報の照会で正確に把握できるのです。

返済負担率にカード利用が含まれる

住宅ローン審査で重視される指標のひとつが「返済負担率」です。これは年収に占める年間返済額の割合を指し、住宅ローンだけでなくクレジットカードのリボ払いやキャッシング、自動車ローンなどの返済額もすべて合算されます。

一般的に返済負担率の基準は年収400万円未満で30%以下、年収400万円以上で35%以下とされており、この基準を超えると審査通過が難しくなります。

年収返済負担率の目安年間返済額の上限
400万円未満30%以下120万円未満
400万円以上35%以下140万円以上

たとえば年収500万円の方が毎月2万円のリボ払いを利用している場合、年間24万円が返済額に加算されるため、住宅ローンとして借りられる金額がその分減少します。クレジットカードの返済が住宅ローンの借入可能額を直接圧迫するのです。

住宅ローン審査に悪影響を与えるクレジットカードの使い方

クレジットカードを持っていること自体が問題なのではなく、特定の使い方が審査でマイナス評価につながります。ここでは審査担当者がチェックする4つのポイントを解説します。

61日以上の延滞や繰り返しの遅延がある

クレジットカードの支払いを61日以上または3回目の支払日を超えて延滞すると、信用情報機関に「異動」という情報が登録されます。これがいわゆる「ブラックリスト入り」と呼ばれる状態です。

異動情報が登録されると、返済能力に問題があると判断され、住宅ローン審査の通過は極めて難しくなります。さらにこの記録は延滞分を完済した日から5年間残り続けるため、過去の延滞が現在の審査に影響しているケースも珍しくありません。

61日に満たない数日程度の延滞であっても油断は禁物です。短期の延滞情報も信用情報機関に2年間保存され、複数回繰り返していると「支払い管理に問題あり」と評価される可能性があります。

リボ払い・分割払いの残債が多い

リボ払いや分割払いの残債は、住宅ローン審査で借入として扱われます。月々の返済額が返済負担率に組み込まれるため、残債が多いほど借入可能額が減少する仕組みです。

特にリボ払いは、月々の支払額が一定で済む反面、元本が減りにくく長期化しやすい支払方法です。住宅ローンの返済期間が最長35年に及ぶことを考えると、リボ払いの残債を抱えたまま申込むのは審査上不利になります。

金融機関によっては、リボ払いの利用そのものを「家計管理に余裕がない」とネガティブに評価することもあります。審査前にできるだけ完済しておくことが理想です。

ポイント

ローンを組む前にリボ払いや分割払いをなくす

キャッシング枠が大きい・使っている

クレジットカードに付帯するキャッシング枠は、住宅ローン審査において実際に使っていなくても「借入があるもの」として扱われるのが大きな特徴です。いつでも借りられる状態である以上、金融機関はリスクとして織り込みます。

たとえばキャッシング枠50万円のカードを5枚保有していれば、合計250万円分が借入とみなされる可能性があります。多くの金融機関では、キャッシング枠の概ね10%程度を年間返済額に加算して返済負担率を計算します。

年収350万円の方が信用枠50万円のカードを5枚持っていた場合、年間返済額に約25万円が上乗せされる計算です。借入可能額が数百万円単位で減ってしまうこともあるため、キャッシング枠の管理は重要なポイントです。

クレジットカードの保有枚数が多い

クレジットカードの保有枚数が多すぎることも審査に影響します。日本人1人あたりの平均保有枚数は約3枚とされており、4枚以上になると平均を超えるため注意が必要です。

枚数自体が直接的な減点になるというよりも、枚数が増えるほどキャッシング枠の総額が膨らみ、結果として返済負担率に影響するという仕組みです。「ポイント目当てで作ったまま使っていないカード」が多い場合は、この機会に整理を検討しましょう。

ただし「何枚以下なら絶対に大丈夫」という明確な基準は存在しません。重要なのは枚数そのものより、各カードのキャッシング枠の有無と総額です。

クレジットカードがあっても住宅ローン審査に通すための対策

クレジットカードに不安要素があっても、申込前に適切な対策を取れば審査通過の可能性は十分高まります。ここでは効果的な4つの対策を順を追って紹介します。

使っていないクレジットカードを解約する

引き出しに眠っているカードや、財布の中で使っていないカードがある場合は、住宅ローン申込前に解約しておくのが基本です。キャッシング枠分の借入可能額が回復し、返済負担率に余裕が生まれます。

解約の優先順位としては、以下の順で整理するとスムーズです。

  1. キャッシング枠が大きいカード
  2. 年会費がかかるが使っていないカード
  3. 同じ国際ブランド(VISA・Mastercardなど)が重複しているカード
  4. ポイントが貯まりにくく使う場面が少ないカード

メインで使う1〜2枚を残して整理することで、信用情報上の「借入見込み額」を圧縮できます。

キャッシング枠を外す・減額する

解約まではしたくないカードについては、キャッシング枠の減額または廃止という選択肢があります。電話やインターネットで簡単に手続きできるため、解約のハードルが高い場合に有効です。

カードを作った時点で自動的にキャッシング枠が設定されているケースが多いため、まずは現在の設定状況を確認することから始めましょう。普段キャッシングを使っていないなら、枠をゼロにしても日常生活への支障はほぼありません。

キャッシング枠の変更が信用情報に反映されるまでには、おおむね1か月程度かかります。住宅ローン申込みの直前ではなく、余裕をもって対応するのが理想です。

リボ払い・分割払いの残債を完済する

リボ払いや分割払いの残債がある場合は、可能な範囲で完済しておきましょう。残債がゼロになれば返済負担率が下がり、住宅ローンの借入可能額に余裕が生まれます。

完済時の注意点は、信用情報機関に反映されるまでに時間差があることです。完済直後に住宅ローンを申込むと、まだ残債ありの状態で審査されてしまう可能性があります。完済から1〜2か月ほど待ってから申込むか、完済証明書を取得して提出するのが確実です。

手元資金で完済が難しい場合は、無理に一括返済する必要はありません。残債がある旨を正直に申告し、返済計画とあわせて金融機関に説明することが大切です。

信用情報を事前に開示請求して確認する

住宅ローン審査の前に、自分の信用情報を確認しておくと安心です。信用情報機関はCIC・JICC・KSCの3つがあり、それぞれにインターネットや郵送で開示請求できます。

信用情報機関主な加盟先開示請求方法
CICクレジットカード会社・信販会社インターネット・郵送・窓口
JICC消費者金融・信販会社スマホアプリ・郵送・窓口
KSC銀行・信用金庫インターネット・郵送

過去の延滞や心当たりのある借入がある方は、3社すべてに開示請求するのが望ましいです。手数料は1社あたり数百円〜1,000円程度で、現在の登録状況や事故情報の有無を正確に把握できます。

もし異動情報が残っている場合は、原則として登録から5年(自己破産はKSCで10年)が経過するまで住宅ローン審査の通過は難しくなります。記録の経過時期を踏まえて申込タイミングを判断しましょう。

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住宅ローン審査前にクレジットカードを整理するときの注意点

クレジットカードの整理は審査対策として有効ですが、タイミングや手続きを誤ると逆効果になる場合があります。実行前に押さえておきたい注意点を確認しましょう。

解約や枠変更は審査の1〜2か月前に済ませる

クレジットカードの解約やキャッシング枠の変更は、信用情報機関に反映されるまでにタイムラグがあります。一般的にCICへの反映は1か月程度かかるため、申込み直前に手続きしても審査に間に合わない可能性があります。

住宅ローンの申込み予定日から逆算し、最低でも1〜2か月前には対応を完了させておくのが安心です。完済の場合も同様で、信用情報への反映を待ってから申込むことで、整理した状態で審査を受けられます。

ポイント

余裕をもって申請しに行く

解約証明書・完済証明書を保管しておく

クレジットカードを解約した後やリボ払いを完済した後は、カード会社から発行される解約証明書や完済証明書を必ず保管しておきましょう。信用情報への反映が間に合わない場合でも、これらの書類があれば金融機関に対策済みであることを証明できます。

書類が手元にない場合は、カード会社に依頼すれば再発行してもらえることが多いです。手続き完了後すぐに証明書の取得を依頼しておけば、住宅ローン審査時にスムーズに提出できます。

申告漏れは絶対にしない

住宅ローン申込書には、現在の借入状況を記載する欄があります。

  • クレジットカードのリボ払いや分割払いの残債
  • キャッシング利用

などもすべて正確に申告する必要があります。

「申告しなくてもバレないのでは」と思う方もいますが、金融機関は信用情報機関への照会で実際の借入状況を確認します。申告内容と信用情報に不一致があると、虚偽申告とみなされ審査落ちにつながります。

仮に残債があっても正直に申告すれば、それだけで審査落ちになるとは限りません。むしろ正確な情報を提示することで、金融機関との信頼関係を築きやすくなります。

住宅ローンとクレジットカードに関するよくある質問

住宅ローンとクレジットカードの関係について、相談現場でよく寄せられる質問にお答えします。

Q. 住宅ローン審査中にクレジットカードを使ってもいいですか?

通常のショッピング利用であれば、審査中に使っても問題ありません。信用情報機関への利用情報の登録は原則月1回のため、審査結果が出る前に反映される可能性は低いとされています。ただし、キャッシングの新規利用や新規ローン契約は翌日までに反映されため、審査期間中は控えるのが無難です。

Q. クレジットカードは何枚まで持っていても審査に影響しませんか?

明確な上限はありませんが、平均保有枚数の3枚を超えると審査でチェックされやすくなります。重要なのは枚数そのものより、各カードのキャッシング枠の有無と総額です。キャッシング枠がついていないカードであれば、複数枚保有していても審査への影響は限定的です。

Q. 過去にクレジットカードで延滞した記録は消えますか?

61日以上の延滞や債務整理などの異動情報は、完済から5年(自己破産はKSCで10年)経過すると信用情報機関の記録から削除されます。短期の延滞情報も2年で消えるため、過去の記録に不安がある方はまず信用情報の開示請求で現状を確認しましょう。

Q. 住宅ローンの月々の返済をクレジットカード払いにできますか?

住宅ローンの返済自体をクレジットカード払いにすることは原則できません。住宅ローンは融資を受けた金融機関の口座から引き落とすのが基本です。ただし、団体信用生命保険料や火災保険料などはカード払いに対応しているケースもあります。

Q. 事前審査でクレジットカード解約を条件とされた場合はどうすればいいですか?

金融機関から条件提示があった場合は、指示通り解約手続きを進めましょう。返済負担率の基準を満たしていないことが理由で出される条件のため、解約すれば本審査通過の可能性が大きく高まります。解約後は解約証明書を取得し、金融機関へ提出することを忘れないでください。

まとめ

本記事では、住宅ローン審査におけるクレジットカードの影響と対策について解説しました。最後に重要なポイントを整理しておきます。

この記事のまとめ
  • 住宅ローン審査では信用情報の照会と返済負担率の計算でクレジットカード状況がチェックされる
  • 61日以上の延滞、リボ払いの残債、キャッシング枠の保有が審査に悪影響を与える
  • 使っていないカードの解約・キャッシング枠の廃止・残債の完済が有効な対策
  • 解約や完済の信用情報反映には1か月程度かかるため申込みの1〜2か月前に対応する
  • 申込時に借入状況の申告漏れがあると虚偽申告として審査落ちにつながる

クレジットカードを保有していること自体は、住宅ローン審査でマイナスにはなりません。ポイントは使い方と保有枚数、そしてキャッシング枠の管理です。延滞履歴やリボ払いの残債といった具体的なリスク要因を一つずつ解消していけば、審査通過の可能性は着実に高まります。

「自分の場合は審査に通るのか不安」「過去の延滞が気になる」という方は、まず信用情報の開示請求で現状を確認することから始めましょう。状況を正確に把握できれば、最適な対策と申込タイミングが見えてきます。

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