住宅ローン審査で落ちる11の理由!事前対策と通過のコツを解説

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住宅ローンの審査に落ちてしまい、「なぜ通らなかったのか分からない」と不安に感じていませんか。

希望の物件が決まっている段階で審査落ちをすると、契約スケジュールが崩れ、マイホーム取得そのものを諦めかけてしまう方も少なくありません。

結論からお伝えすると、住宅ローン審査で落ちる原因は「個人信用情報」「返済能力」「担保評価」の3カテゴリーに大別され、代表的なものは11項目に絞り込めます。原因を正しく特定できれば、次の申込みで通過できる可能性は十分に残されています。

この記事では、住宅ローン審査で落ちる11の理由、事前審査と本審査で落ちる原因の違い、審査落ち後の対処法、再チャレンジで通過するためのコツまでを順に解説します。ご自身のケースに当てはまる原因を見つけ、対策に活かしてください。

目次

住宅ローン審査に落ちる人の確率と現状

まずは住宅ローン審査の現状を、事前審査と本審査それぞれの通過率データから確認していきましょう。

「審査落ちは自分だけではない」という事実を知ることで、冷静に次の一手を考えられるようになります。

事前審査に落ちる確率は約1割

住宅ローンの事前審査(仮審査)で落ちる割合は、業界で一般的に約1割前後といわれています。

初めての住宅ローン申込みで、一部またはすべての金融機関で事前審査に落ちてしまう方は10人に1人以上の割合で存在する計算です。希望する物件が決まっている段階で事前審査に落ちるとショックが大きいものですが、審査落ちは決して特別なことではありません

大切なのは原因を正確に把握し、次の申込みに向けて対策を講じることです。

本審査でも6.9%が落ちるデータ

事前審査を通過しても、本審査で約6.9%が不採用となります。

事前審査はあくまで簡易チェックであり、本審査では提出書類をもとにより厳密な調査が行われるためです。とくにフラット35は、事前審査で返済能力をチェックし、本審査で物件の技術基準や担保価値を詳しく確認します。

  • 担保評価が希望借入額に届かない
  • 技術基準を満たさない物件

だった場合、仮審査に通っていても本審査で覆ることがあるのです。

落ちた理由は金融機関から教えてもらえない

住宅ローン審査に落ちた具体的な理由について、金融機関は原則として開示しません。

理由を伝えてしまうと他社への転用や悪用につながるおそれがあるため、「総合的な判断」と案内されるのが一般的です。

したがって、審査に落ちた方は自分自身で原因を推測し、改善することが再挑戦の第一歩となります。次章で代表的な11の理由を確認していきましょう。

住宅ローン審査で落ちる11の理由

住宅ローン審査で落ちる原因は大きく「個人信用情報」「返済能力」「担保評価」の3カテゴリーに分けられます。

ここでは、その中でもとくに該当者の多い11項目を順番に確認していきましょう。

この章のポイント
  • 信用情報・返済能力・担保評価の3カテゴリーに集約される
  • 複数の原因が重なって審査落ちに至るケースが大半
  • 事前に確認できる項目が多く、対策で通過率は大きく変わる

個人信用情報に傷がある(ブラックリスト)

住宅ローン審査で最も重く見られるのが個人信用情報の履歴です。

  • 過去のローン
  • クレジットカード
  • 携帯電話の分割払い

などに長期延滞や債務整理の記録があると、審査通過はほぼ不可能になります。

事故情報が登録される期間は、CICと全国銀行個人信用情報センター(KSC)で5年、JICCで最長5年です。心配な方は、各信用情報機関へ自分の情報を開示請求すれば、現在の登録状況を確認できます。

返済負担率が35%を超えている

返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合のことです。

多くの金融機関は返済負担率35%以下を基準としており、これを超えると「返済余力が足りない」と判断されやすくなります。

年収返済負担率35%の年間返済額毎月の返済額目安
400万円140万円約11.6万円
500万円175万円約14.5万円
600万円210万円約17.5万円
800万円280万円約23.3万円

なお返済負担率の計算では、実際の金利ではなく「審査金利」(3〜4%程度で計算する金融機関が多い)が使われる点に注意しましょう。

クレジットや他ローンの残債が多い

  • マイカーローン
  • 奨学金
  • カードローン
  • リボ払い

などの残債がある場合、住宅ローンの借入可能額は圧縮されます。金融機関はすべての借入を合算して返済負担率を計算するためです。

見落としやすいのがクレジットカードのキャッシング枠分割払いの残債です。使っていなくてもキャッシング枠そのものが借入扱いとなるケースもあるため、不要なカードは解約しておくことをおすすめします。

勤続年数が短く収入が不安定である

収入は金額だけでなく、安定性と継続性が重視されます。勤続年数が短いと「収入が続くか不透明」と判断されやすく、審査で不利に働きます。

一般的な基準は以下のとおりです。

  • 会社員・公務員:勤続1〜3年以上が目安(1カ月〜でもOKな金融機関もあり)
  • 自営業・個人事業主:直近2〜3期分の安定した所得が必要
  • 契約社員・派遣社員:正社員に比べて審査が厳しくなる傾向

完済時の年齢が80歳を超えている

多くの金融機関は完済時年齢の上限を80歳に設定しています。

仮に45歳で35年ローンを組むと完済時80歳となり、上限ギリギリの扱いです。年齢が高くなるほど返済期間を短くする必要があり、結果として毎月返済額が増えて返済負担率を押し上げる要因にもなります。

40代後半以降で申込む場合は、頭金を厚くして借入期間を短縮する対策が有効です。

健康状態により団信に加入できない

民間の住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)への加入が必須条件になっているのが一般的です。健康状態によっては団信に加入できず、結果として審査に落ちてしまうケースがあります。

団信の告知で問題になりやすい項目は、以下の持病、3カ月以内の通院・投薬状況などです。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心疾患

持病があり団信の審査が不安な方は、団信加入が任意の「フラット35」を検討するとよいでしょう。

物件の担保評価が借入額に届かない

住宅ローンは物件を担保として融資するため、担保価値が希望借入額に見合わない物件は審査で否認されます。とくに中古物件では注意が必要です。

担保評価で不利になりやすい物件は次のとおりです。

  • 再建築不可物件
  • 借地権付き物件
  • 接道義務を満たさない物件
  • 築年数が極端に古い木造住宅
  • 市街化調整区域など利用制限のある土地

申込内容に虚偽や記入ミスがある

年収や借入状況を実際より良く見せる虚偽申告は、即座に審査落ちの原因となります。金融機関は源泉徴収票や信用情報と照合するため、偽りはすぐに発覚します。

悪意がない記入ミスであっても、「正確な情報を申告できない申込者」として信用を損ねる結果になりかねません。

申込書は必ず手元の源泉徴収票や借入残高証明書を見ながら、正確に記入することを徹底しましょう。

事前審査後に転職や退職をした

事前審査通過後、本審査までの間に

  • 転職
  • 退職
  • 独立

をすると、「収入が不安定になった」「勤続年数がリセットされた」と判断され、本審査で落ちる恐れがあります。

年収が上がる転職であっても、「転職直後で勤続が短い」という事実が優先されるため不利に働きます。やむを得ない事情がない限り、本審査が完了して融資実行されるまでは現職を維持するのが鉄則です。

自己資金(頭金)が少なすぎる

頭金が少ない、あるいはゼロの場合、金融機関は「財務管理能力や返済意思に疑問がある」と見る傾向があります。

物件価格の100%を超えて諸費用まで借入れる「オーバーローン」はさらに審査が厳しくなります。

目安として、物件価格の10〜20%程度の頭金を用意できると審査が通りやすくなります。頭金を増やすことで借入額そのものを下げられるため、返済負担率の改善にもつながります。

短期間に複数の金融機関へ申込んだ

住宅ローンの申込履歴は信用情報機関に記録されます。

短期間に多数の金融機関へ一斉申込みをすると「申込ブラック」と呼ばれる状態になり、「どこでも審査に通らない人」と判断されてしまいます。

同時申込みは2社程度までにとどめるのが安全です。

申込み記録は最長6カ月で消えるため、短期集中で多数申込んでしまった場合は半年ほど空けてから再チャレンジするとよいでしょう。

事前審査と本審査で落ちる理由の違い

住宅ローン審査は事前審査と本審査の2段階に分かれており、それぞれで見られる項目と落ちやすい原因が異なります。「仮審査は通ったのに本審査で落ちた」という事態を避けるためにも、違いを正しく理解しておきましょう。

事前審査は申告ベースの簡易チェック、本審査は書類と物件を含めた精査という違いがあります。どの段階で何を見られるかを把握すれば、落ちる原因が絞り込みやすくなります。

事前審査で落ちる主な原因

事前審査は、申込者の自己申告をもとに返済能力と信用情報を簡易的にチェックする段階です。落ちる原因は申込者自身の属性に集中しています。

  • 個人信用情報の事故歴(延滞・債務整理)
  • 返済負担率オーバー
  • 勤続年数不足
  • 他社借入残高が多い
  • 年齢要件や年収要件を満たさない

本審査で落ちる主な原因

本審査では、申込者の属性に加えて物件の担保価値団信の加入可否が精査されます。

事前審査では見られない項目が加わるため、事前審査通過後でも落ちるリスクは残ります。

  • 物件の担保評価が借入額に届かない
  • 団信の告知内容で加入不可となる
  • 事前審査後に転職・退職・収入減があった
  • 事前審査時の申告内容と本審査書類に食い違いがある
  • 税金や社会保険料の滞納が発覚した

仮審査は通ったのに本審査で落ちるケース

「仮審査に通ったから本審査も大丈夫」と思い込むのは危険です。仮審査と本審査では審査基準の厳しさが異なります。

とくにフラット35では、仮審査で返済能力を確認したあと、本審査で物件の技術基準と担保価値をじっくり評価します。

銀行の住宅ローンでも、本審査前に転職・年収減があれば覆るため、融資実行日まで状況を変えないことが重要です。

住宅ローン審査に落ちた後の対処法

審査に落ちてしまっても、次に取るべき行動を順序立てて進めれば再挑戦で通過できる可能性は残されています。

ここでは、落ちた直後に着手すべき4つの対処法を紹介します。

個人信用情報を開示して原因を特定

対処法の第一歩は原因の特定です。金融機関は審査落ちの理由を教えてくれないため、自分で信用情報を開示して確認する方法が最も確実になります。

開示請求ができる信用情報機関は3つあります。

機関名主な加盟先開示手数料(Web)
CICクレジット会社・信販会社500円
JICC消費者金融・信販会社1,000円
KSC(全国銀行個人信用情報センター)銀行・信用金庫1,000円

3機関すべてに開示請求すれば、延滞・債務整理・申込履歴などの記録が網羅的に把握できます。

借入希望額や返済期間を見直す

返済負担率が原因で落ちた場合、

  • 借入希望額を下げる
  • 頭金を増やす
  • 返済期間を延ばす

といった条件見直しが有効です。希望額を数百万円減額するだけで審査に通るケースも珍しくありません。

また、ボーナス払いを減らして月々の返済を平準化する、ペアローン・収入合算を活用して世帯年収で組むなどの方法も検討できます。

別の金融機関に再チャレンジする

住宅ローンの審査基準は金融機関ごとに異なります。

大手都市銀行で落ちても、

  • 地方銀行
  • ネット銀行
  • フラット35

では通過するケースは少なくありません。

ただし、短期間に何行も申込むと「申込ブラック」のリスクがあるため、1行落ちたら原因を整理し、次の1〜2行に絞って再チャレンジするのが賢明です。

信用情報の申込履歴は6カ月で消去されます。

住宅ローンの専門家に相談する

原因が特定できない、あるいは複数の金融機関で落ちて次の一手が見えない場合は、住宅ローンの専門家に相談するのが近道です。

専門家は各金融機関の審査傾向・スコアリング項目に精通しており、申込者の属性に合った金融機関をピンポイントで提案できます。

過去に審査に落ちた経験がある方でも、適切な金融機関選びと準備で通過できる可能性が大きく高まります

住宅ローン審査を通過するためのコツ

これから初めて住宅ローンを申込む方、あるいは再チャレンジを控えている方に向けて、審査通過率を高める4つのポイントをまとめました。

事前準備の段階から意識しておくことで、不必要な審査落ちを避けられます。

借入額は年収の5〜7倍以内に抑える

住宅ローン審査で通りやすい借入額の目安は年収の5〜7倍です。

これを超えると返済負担率が35%ラインに接近し、審査で不利になります。

たとえば年収500万円なら借入額の目安は2,500万〜3,500万円、年収700万円なら3,500万〜4,900万円が現実的な範囲です。

物件価格がこの範囲を超える場合は、頭金で調整するかペアローンを検討しましょう。

勤続年数1年以上を確保する

勤続年数は1年以上を確保してから申込むのが基本です。

1カ月以上の勤続で申込可能な金融機関もありますが、1年未満では選択肢が狭まり不利になります。

転職を予定している方は、住宅ローンの融資実行後に転職するスケジュールを組むのが安全です。

  • 独立
  • 起業

を考えている場合は、確定申告を2〜3期経てから申込むと通過率が上がります。

既存の借入は完済または減額してから申込む

住宅ローン申込み前に他の借入を整理しておくと、返済負担率が改善されて借入可能額が増えます。

とくに影響が大きいのは以下の3つです。

  • マイカーローン(残債数百万円単位)
  • カードローン・キャッシング
  • クレジットカードのリボ払い・分割払い

使っていないクレジットカードは解約しておくと、キャッシング枠が借入扱いされるリスクを回避できます。

同時申込みは2社までにとどめる

複数の金融機関で比較したい気持ちは自然ですが、同時申込みは2社までに絞るのが鉄則です。

3社以上に一斉申込むと申込履歴が信用情報に残り、「どこにも通らない人」と見なされるリスクが高まります。

事前に各金融機関の公式サイトで金利・返済負担率の基準・勤続年数要件を比較し、自分が通りそうな候補を2社に絞ってから申込むのが合理的です。

住宅ローン審査でよくある質問

最後に、住宅ローン審査に関して読者からいただくことの多い質問をQ&A形式でまとめました。個別の事情はケースにより判断が変わるため、具体的な対応は金融機関や専門家に確認しましょう。

Q

住宅ローンの審査で落ちる理由は何ですか?

A

代表的な理由は

  • 信用情報の事故歴
  • 返済負担率オーバー
  • 他社借入残高の多さ
  • 勤続年数不足
  • 担保評価不足
  • 団信の加入不可
  • 申告内容の誤り

など11項目に集約されます。複数の原因が重なって落ちるケースが多いため、1つずつ確認することが大切です。

Q

住宅ローン審査に通らない人はどのような人ですか?

A

過去5年以内にローンやクレジットの長期延滞・債務整理歴がある方、勤続1年未満の方、他社借入残債が多い方、完済時年齢が80歳を大きく超える方、団信の告知で健康上の問題がある方などは審査に通りにくい傾向があります。

Q

住宅ローン審査に落ちた理由は教えてもらえますか?

A

金融機関から具体的な理由が開示されることはほぼありません。

「総合的に判断した結果」と案内されるのが一般的です。原因を知るには、CIC・JICC・KSCの3機関に自分で信用情報を開示請求するのが確実です。

Q

妻や配偶者の信用情報は住宅ローン審査に影響しますか?

A

単独名義で申込む場合は配偶者の信用情報は原則審査対象外です。

ただし、

  • 収入合算
  • ペアローン
  • 連帯保証人として配偶者を立てる

場合は、配偶者の信用情報と返済能力も審査されます。配偶者に事故歴がある場合は単独名義で申込む方が無難です。

Q

住宅ローン審査に落ちた後、すぐに再申込できますか?

A

別の金融機関へはすぐに再申込できますが、申込履歴は信用情報に6カ月間残るため、短期間に何社も申込むと不利になります。

同じ金融機関への再申込みは、延滞や収入状況が改善するまで最低6カ月〜1年以上空けるのが一般的です。

住宅ローン審査で落ちる理由のまとめ

最後に、本記事で解説してきた住宅ローン審査で落ちる理由と対処法の要点を整理します。

審査落ちに直面しても、原因を正しく把握して対策を講じれば、マイホームの夢を諦める必要はありません。

この記事のまとめ
  • 落ちる理由は信用情報・返済能力・担保評価の3カテゴリー11項目に集約
  • 事前審査と本審査で見られる項目が違うため、段階別の対策が必要
  • 落ちた後はCIC・JICC・KSCの信用情報開示から始めるのが王道
  • 金融機関ごとに審査基準が異なるため別行への再挑戦は有効
  • 自力で解決が難しい場合は住宅ローンの専門家に相談するのが近道

住宅ローン審査に落ちたからといって、マイホーム購入が不可能になるわけではありません。

落ちた原因は必ずどこかに存在し、大半は対策可能です。信用情報の事故歴のように時間が必要なケースでも、完済から5年経過すれば状況は改善します。

大切なのは、感情的に落ち込んで諦めるのではなく、原因を一つずつ潰して次の一手を打つことです。

本記事で紹介した11の原因と対処法を参考に、ご自身に合った再チャレンジの道筋を描いてみてください。

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