住宅購入を検討している方の中には、既存の借金があることで不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に借金が500万円という大きな金額になると、「マイホームの夢は諦めなければならないのか」と悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし実は、条件さえ整えば借金を住宅ローンに上乗せして一本化することが可能なケースもあります。
これは「借り換え・おまとめローン」とも呼ばれる手法で、多くの金融機関で取り扱いがあるサービスです。
この記事では、借金500万円を住宅ローンに上乗せする具体的な方法や、そのメリット・デメリット、さらには審査に通りやすくするための対策まで詳しく解説していきます。

編集部
借金でお困りの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
借金500万円を住宅ローンで上乗せすることは可能?

結論から申し上げると、借金500万円を住宅ローンに上乗せすることは可能です。

編集部
ただし、これには「住宅ローンプラス」や「フリーローン付き住宅ローン」といった商品を利用する必要があります。
多くの金融機関では、住宅購入資金とあわせて既存の借金を一本化できるローン商品を提供しています。
これらの商品を利用することで、従来の高金利な消費者金融やカードローンの借金を、住宅ローンの低金利で一本化することができるわけです。
金利面でのメリットは非常に大きく、月々の返済負担を大幅に軽減できる可能性があります。
ただし、全ての金融機関でこのサービスを提供しているわけではありません。
また、審査も通常の住宅ローンより厳しくなる傾向があるため、事前の準備と情報収集が重要になってきます。
借金の上乗せが可能な住宅ローンは存在しますが、取り扱い金融機関は限定的。
複数の金融機関を比較検討することが大切。
借金を住宅ローンに上乗せするメリットと主な理由

なぜ多くの方が借金を住宅ローンに上乗せしたいと考えるのでしょうか。

編集部
ここでは、その主なメリットについて詳しく見ていきましょう。
大幅に月々の返済負担を軽減できる
最大のメリットは、なんといっても月々の返済負担の軽減です。
消費者金融やカードローンの金利は年15~18%程度が一般的ですが、住宅ローンの金利は年0.5~2%程度となっています。
例えば、500万円の借金を年18%の金利で3年間で返済する場合、月々の返済額は約18万円になります。しかし、これを住宅ローンの年1.5%の金利で35年間で返済する場合、月々の返済額は約1.5万円まで下がります。
もちろん返済期間が長くなるため総返済額は増加しますが、月々のキャッシュフローが大幅に改善されることで、生活の質を維持しながら無理のない返済が可能になります。
ライフプランニングがしやすくなる
複数の借金を抱えていると、それぞれに異なる返済日や返済額があり、家計管理が複雑になってしまいます。
しかし、住宅ローンに一本化することで、返済先が一つになり、家計管理が大幅にシンプルになります。
また、返済計画が明確になることで、将来の教育資金や老後資金などの準備もしやすくなります。
「いつまでにいくら返済すれば完済できるのか」が明確になることで、長期的なライフプランニングが立てやすくなるのです。
自己資金が少なくてもマイホーム取得の可能性が広がる
通常、住宅購入には頭金として購入価格の10~20%程度の自己資金が必要とされています。
しかし、既存の借金があると、この自己資金の準備が困難になってしまうケースが多いです。
借金を住宅ローンに上乗せできれば、自己資金が少なくてもマイホーム取得の可能性が広がります。
特に、賃貸住宅の家賃と同程度の月々返済額でマイホームを取得できれば、「家賃を払い続けるより、資産となる持ち家を購入した方が良い」という判断もできるでしょう。
借金に対する精神的なストレスの軽減
高金利の借金を抱えている状況は、想像以上に精神的なストレスになります。
「毎月の返済額が重い」「いつまで続くのか分からない」といった不安が常に付きまとうものです。
しかし、住宅ローンに一本化することで、このような精神的なストレスが大幅に軽減されます。
住宅ローンは「資産取得のための前向きな借金」という意味合いもあるため、心理的な負担も軽くなる傾向があります。
借金を住宅ローンに上乗せするデメリットとは?

メリットが多い一方で、借金を住宅ローンに上乗せすることにはデメリットも存在します。

編集部
しっかりと理解した上で判断することが重要です。
対応できる金融機関が限られる
まず最初に挙げられるデメリットは、このサービスを提供している金融機関が限られることです。
特に地方銀行や信用金庫では取り扱いがない場合も多く、選択肢が限られてしまう可能性があります。
また、取り扱いがある金融機関でも、条件や金利が異なるため、しっかりとした比較検討が必要になります。
さらに、金融機関によっては上乗せできる借金の種類や金額に制限があるケースもあります。
事前に複数の金融機関に相談して、自分の状況に最も適した商品を見つけることが大切です。
長期的に見ると総返済額が増加する可能性がある
月々の返済負担は軽減されますが、返済期間が長期化することで、総返済額が増加する可能性があります。

編集部
これは住宅ローンの返済期間が通常20~35年と長期間に設定されているためです。
例えば、500万円の借金を年18%で3年間返済する場合の総返済額は約648万円ですが、これを住宅ローンの年1.5%で35年間返済する場合の総返済額は約618万円となります。
この例では総返済額は減少していますが、金利や返済期間の設定によっては逆転するケースもあります。
特に、住宅ローンの金利が上昇した場合や、返済期間を非常に長期に設定した場合は、総返済額が大幅に増加する可能性があるため、注意が必要です。
担保リスクの発生
住宅ローンは購入する不動産を担保とするローンです。
つまり、借金を住宅ローンに上乗せした場合、その借金も不動産を担保とすることになります。
これは、万が一返済が困難になった場合、マイホームを失うリスクがあることを意味します。
従来の無担保ローンであれば、最悪の場合でも住まいを失うことはありませんでしたが、住宅ローンに組み込むことで、そのリスクが発生することになります。
このため、将来の収入見通しや返済計画については、より慎重に検討する必要があります。
住宅ローンの審査が厳しくなる
借金を上乗せする場合、通常の住宅ローン審査よりも厳しい審査が行われる傾向があります。
金融機関としては、住宅購入資金以外の借金も含めて融資することになるため、より慎重な審査を行うのは当然のことです。
具体的には、年収に対する返済比率の上限が低く設定されたり、勤続年数や職業の安定性についてより厳しく審査されたりします。
また、既存の借金の理由や返済履歴についても詳細に調査される場合があります。
このため、通常の住宅ローンであれば承認されるケースでも、借金上乗せの場合は審査落ちとなる可能性があります。
事前の準備と対策が非常に重要になってきます。
担保リスクについては特に慎重に検討してください。
マイホームを失うリスクがあることを十分に理解した上で判断することが重要です。
住宅ローンに借金を上乗せするやり方と注意点

実際に借金を住宅ローンに上乗せする場合の具体的な手続きの流れと、注意すべきポイントについて詳しく説明していきます。
手続きの流れ
借金上乗せ型住宅ローンの手続きは、通常の住宅ローンの手続きに加えて、既存借金に関する手続きが追加されます。
まず最初に行うべきは、取り扱い金融機関の選定と相談です。
複数の金融機関に相談して、自分の状況に最も適した商品を見つけることから始めましょう。
この際、既存の借金の詳細(借入先、残高、金利、月々の返済額など)を正確に把握しておくことが重要です。
次に、事前審査の申し込みを行います。
この段階で、住宅購入資金と既存借金の合計額での融資可能額を確認できます。
事前審査に通過したら、物件の選定と売買契約へ進みます。
本審査の申し込みでは、住宅購入に関する書類に加えて、既存借金に関する書類(残高証明書、契約書など)の提出が必要になります。
審査承認後は、住宅ローンの契約と同時に、既存借金の完済手続きを行うことになります。

編集部
融資実行日には、住宅購入代金の支払いと既存借金の一括返済が同時に行われ、晴れて借金の一本化が完了します。
注意点
手続きを進める上で注意すべき点がいくつかあります。
まず、既存借金の詳細については正確に申告することが絶対に必要です。
隠していた借金が後から発覚した場合、融資が取り消される可能性もあります。
また、物件選びの際は、借金上乗せ分を含めた総借入額を考慮して、無理のない価格帯の物件を選ぶことが重要です。

編集部
「借金が一本化できるから」といって、身の丈に合わない高額な物件を選んでしまうと、結果的に返済が困難になってしまう可能性があります。
さらに、既存借金の完済手続きについても注意が必要です。
カードローンなどの場合、完済後も契約が残っていると、新たに借り入れができる状態になってしまいます。
完済と同時に契約解除の手続きも忘れずに行いましょう。
金利についても要注意です。
住宅ローンの金利は変動する可能性があるため、将来的な金利上昇リスクも考慮した返済計画を立てることが大切です。
借金の上乗せが難しい場合と審査落ちを防ぐための対策方法

すべてのケースで借金の上乗せが可能というわけではありません。

編集部
ここでは、上乗せが困難な場合と、審査通過率を高めるための対策について説明します。
借金の上乗せが難しい場合
まず、年収に対する借金の割合が高すぎる場合は上乗せが困難になります。
一般的に、年収の30~40%を超える借金がある場合は、審査通過が厳しくなる傾向があります。
また、借金の種類によっても判断が分かれます。
ギャンブルや投資失敗による借金、生活費の補填のための借金などは、金融機関からの評価が厳しくなります。
一方、教育費や医療費、冠婚葬祭などのやむを得ない理由による借金は、比較的理解を得やすい傾向があります。
さらに、過去の返済履歴に問題がある場合も上乗せが困難になります。
延滞や債務整理の履歴がある場合は、審査通過が非常に厳しくなります。
また、勤続年数が短い場合や、収入が不安定な職業の場合も、審査が厳しくなる要因となります。
借入先が多数にわたっている場合も注意が必要です。
審査落ちを防ぐための対策方法
審査通過率を高めるためには、事前の準備と対策が重要です。
まず最初に行うべきは、借金の整理です。
可能な限り借入先を減らし、小額の借金は事前に完済しておきましょう。
また、頭金を増やすことで、借入額を減らすことも有効な対策です。
親族からの援助や、解約返戻金のある保険の解約など、あらゆる方法を検討してみましょう。
頭金が多いほど、金融機関からの評価は高くなります。
収入面での対策も重要です。
副業や残業によって収入を増やす、配偶者の収入を合算して申し込む(ペアローン)、連帯保証人を立てるなどの方法があります。
特に、安定した収入のある配偶者がいる場合は、ペアローンの検討をおすすめします。
信用情報の改善も大切な対策の一つです。
現在の借金の返済は絶対に遅れないよう注意し、可能であれば返済額を増やして残高を減らしていきましょう。
信用情報機関の記録は定期的に確認し、間違いがあれば訂正を求めることも重要です。
複数の金融機関に相談することも忘れてはいけません。
A銀行で断られても、B銀行では承認されるケースもあります。

編集部
それぞれの金融機関には独自の審査基準があるため、諦めずに複数の選択肢を検討しましょう。
事前準備が審査結果を大きく左右します。
借金の整理、頭金の準備、収入の安定化など、できる限りの対策を講じてから申し込みましょう。
住宅ローン以外で借金負担を軽減することができる3つの方法

住宅ローンへの上乗せが困難な場合でも、借金負担を軽減する方法は他にもあります。

編集部
ここでは、代表的な3つの方法について詳しく解説します。
低金利のローンに借り換える
現在の借金が高金利の場合、より低金利のローンに借り換えることで負担を軽減できます。
銀行のフリーローンやおまとめローンは、消費者金融よりも金利が低く設定されているケースが多いです。
借り換えの際は、借り換え手数料や保証料なども含めて総合的に判断することが重要です。
また、複数の借金がある場合は、おまとめローンの利用も検討してみましょう。
返済先が一本化されることで、家計管理が楽になり、金利負担も軽減される可能性があります。
借金を任意整理で整理する
返済が困難な状況が続いている場合は、任意整理という法的手続きを検討することも一つの選択肢です。

編集部
任意整理は、弁護士や司法書士が債権者と交渉し、利息のカットや返済期間の延長を行う手続きです。
任意整理のメリットは、利息や遅延損害金がカットされることで、元金のみの返済となる点です。
また、裁判所を通さない手続きのため、比較的簡単に行うことができます。
住宅ローンの利用も制限されるため、マイホーム取得を考えている場合は、タイミングを慎重に計ることが必要です。
マイホームを個人再生で守る
既にマイホームを所有している場合で、借金の返済が困難になった際は、個人再生という手続きを検討することができます。
個人再生の住宅資金特別条項を利用することで、マイホームを手放すことなく借金を大幅に減額することが可能です。

編集部
例えば、500万円の借金が100万円まで減額され、これを3年間で返済するという計画を立てることができます。
ただし、個人再生は裁判所を通す手続きのため、一定の条件をクリアする必要があります。
安定した収入があることや、住宅ローン以外の借金が5,000万円以下であることなどが条件となります。
任意売却も視野に入れよう

どうしても返済が困難な状況に陥った場合の最終手段として、任意売却という方法があります。

編集部
これは、住宅ローンの残額が物件の市場価値を上回っている状況(オーバーローン)で、金融機関の合意を得て物件を売却する手続きです。
任意売却のメリットは、競売よりも高い価格で売却できる可能性があることです。
市場価格に近い金額で売却することで、残債を最小限に抑えることができます。
また、売却時期や引っ越し時期についても、ある程度融通を利かせてもらえる場合があります。
ただし、任意売却も債務整理の一種であるため、信用情報に記録が残ります。
また、売却後も残債がある場合は、その返済義務は継続します。
近年では、任意売却後にリースバックという形で、同じ物件に賃貸として住み続けられるサービスも登場しています。
将来的に買い戻すことも可能な場合があるため、このような新しい選択肢も含めて検討してみることをおすすめします。
専門家への無料相談も活用しよう

借金問題や住宅ローンの問題は複雑で、個人で判断するには限界があります。
そんな時こそ、専門家の力を借りることが重要です。

編集部
幸い、多くの専門家が無料相談を実施しているので、積極的に活用してみましょう。
まず、住宅ローンに関する相談であれば、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談がおすすめです。
FPは家計全体を見渡して、最適な資金計画をアドバイスしてくれます。
多くのFPが初回無料相談を実施しているので、気軽に相談してみてください。
借金問題については、弁護士や司法書士への相談が有効です。
法テラスでは、収入要件を満たす方に対して無料法律相談を提供しています。
また、多くの弁護士事務所・司法書士事務所でも初回無料相談を実施しています。
不動産に関する相談であれば、宅地建物取引士や不動産コンサルタントへの相談も考えられます。
物件選びから資金計画まで、総合的なアドバイスを受けることができます。
また、各自治体でも住宅相談窓口を設けているケースが多いです。
公的な相談窓口なので安心して利用でき、地域の情報に詳しいというメリットもあります。
専門家に相談する際は、現在の借金の詳細(借入先、残高、金利など)や収入・支出の状況を正確に把握しておくことが大切です。
また、希望する解決方法や今後のライフプランについても整理しておくと、より具体的なアドバイスを受けることができるでしょう。
複数の専門家に相談することで、より多角的な視点からアドバイスを受けることができます。
一つの意見だけでなく、セカンドオピニオンも大切にしましょう。
まとめ

借金500万円を住宅ローンに上乗せすることは、条件が整えば十分に可能です。
月々の返済負担を大幅に軽減でき、マイホーム取得の可能性も広がるなど、多くのメリットがあります。
一方で、取り扱い金融機関が限られることや、担保リスクの発生、審査の厳格化といったデメリットも存在します。
これらのメリット・デメリットを十分に理解した上で、慎重に判断することが重要です。
審査通過のためには、事前の準備が何より大切です。
借金の整理、頭金の準備、収入の安定化など、できる限りの対策を講じてから申し込みを行いましょう。
また、複数の金融機関を比較検討することも忘れてはいけません。
住宅ローンへの上乗せが困難な場合でも、借り換えや債務整理といった代替手段があります。
任意売却などの最終手段も含めて、状況に応じた最適な解決方法を見つけることが大切です。
何より重要なのは、一人で悩まないことです。
専門家の無料相談を積極的に活用し、客観的なアドバイスを受けながら、最適な解決策を見つけていってください。

編集部
借金があるからといって、マイホームの夢を諦める必要はありません。
正しい知識と適切な対策があれば、必ず道は開けます。
この記事が、借金でお困りの皆さんの一助となれば幸いです。
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